文芸同人の原稿執筆から製本までの流れは
私が所属している二都文学を例にすると、
入稿はテキストファイル、ルビや罫が必要な場合は
自分でプリントした原稿に手書きで指示入れ。
初稿時にチェック・赤入れして
再校をもらい確認し下版の流れ。
下版時のデータを元にテキスト化したファイルを
会のWebにて公開している。
自作品については読まれるために発表しているので
市場を介さないで流通しても(収入にならなくても)
一人でも多くの読者に読んでもらうのが本望。
そんなわけで電子書籍が
一般的な読書環境に含まれるようになったとき、
作品を多くの人に読んでもらえるように覚え書き。
ターゲットにする端末
- iPad / iPhone / iPod touch
- iPadはEPUBに標準対応
- 青空文庫を読む要領で読めるようにできる
- eBook(無料アプリ有)
- 「Kindle for iPhone and iPod touch」もある
- アマゾン・キンドル
- 対応:AZW(キンドル専用のフォーマットMOBIベース)、
最近の機種ではTopazというフォーマットも採用。 ほかには、MOBI、PRC - TXTとPDFも可読
- 対応:AZW(キンドル専用のフォーマットMOBIベース)、
- その他和製物があれば視野に
- とりあえずは実用的な製品を作って!!
実際問題としてiPod系以外は国内で読める環境はない。
現状ではiPod系とキンドルで対応できれば
あとはどうにかなるかもしれない。
国内勢は残念ながら完全に出遅れそうだし。
とりあえず、読めるようにするには
XHTMLとEPUBに対応できればいいのかな?
どうにかなりそう。
組み版物としてのクオリティーをのこすにはPDFが必要。
JPEGで書き出す手もある物の、煩雑になりそうなので今回は見送り。
必要となるファイル形式
- テキストファイル
- 青空文庫形式が最良
- XHTML(ルビ入り横書きのみ)
- テキストファイルから作成
- EPUB(ルビ入り横書きのみ)
- XHTMLより自動生成可能
- PDF(ルビ入り縦可)
- 印刷データを流用できれば可能
- ツールなどでXHTMLから変換も可能
- 青空文庫形式ならばキンドルPDF即対応
最短の作業手順
- 原稿を青空文庫形式に変換
- 入稿はプレーンテキストなので、自動化できる可能性大
- 上のファイルを各種形式に変換
- XHTML(ツールがあればそれを。なければ作る?)
- EPUB(Text2ePubより変換)
- PDF(青空キンドルで対応)
以上より、とりあえず電子書籍化に必要な環境はどうにかなるかと。
青空キンドルのみが縦書きとルビに対応しているので
(中でTeXを使っていて組はきれい)現状では最良の結果かも。
縦書きとルビをあきらめれば作品の電子書籍の対応は
あっけないほどに簡単に実現できそうな気配。
PDFで出力されてればiPod系でもとりあえずは読めるし。
参考
◇フォーマットについて
◇電子書籍リーダーについて
◇道具
- Text2ePub
- 青空文庫 (XHTML) -> ePub変換
- 青空文庫からキンドルサイズのPDFに
- iPodで縦読み
◇青空文庫などの版権切れ作品集
二都文学の方々向け追補
この件に関してなにかありましたら私宛にメールして頂いたり、
もしくは配本作業の時や合評会でお会いしたときに聞いてください。
一問につきお酒一杯で答えます。
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